目次
カーリースを徹底解説!ブラックでも車を持つ方法
1. はじめに:カーリースの基本とブラックリストの真実
カーリースは、車両を購入するのではなく長期間にわたって借りる仕組みのサービスです。自動車ローン(カーローン)を利用せず、毎月定額のリース料金を支払うことで、手軽に車を使えるメリットがあります。しかし、過去の金融事故などで信用情報が傷ついている、いわゆる“ブラック”と呼ばれる状態の方にとっては、カーリースの審査に通るかどうかが大きな不安となるでしょう。
実は、カーリースはカーローンとの比較でみると、残価設定リースによって支払い額を小さくできるという点で審査が緩い傾向にあるでしょう。
一方で、「ブラックリスト」という言葉はよく耳にしますが、実際には信用情報機関のデータに金融事故情報が登録されている状態を指す俗称です。これらの情報があるとカーローンなどの審査基準が厳しくなりがちですが、カーリースでも同じように信用情報が参照されるため、何も対策せずに申し込むと結果は厳しくなるかもしれません。
そこで本記事では、ブラックリストの真実を明らかにしながら、どのようにカーリース審査にのぞめば審査通過の可能性を高められるのか、具体的な方法や準備手順を解説します。
2. カーリースと信用情報:基本の理解
カーリースを検討する上で、まずは信用情報について正しく理解することが不可欠です。ここでは、信用情報がどのような役割を持ち、なぜ“ブラックリスト”と呼ばれるようになったのかを解説します。また、信用情報の確認方法もあわせて説明します。
そもそも信用情報がなぜ重要なのかを整理することで、リース会社の審査基準がどのように成り立っているのかが分かりやすくなるでしょう。
信用スコアや属性情報など、専門用語はなるべくやさしく言い換えて説明します。難しく感じるかもしれませんが、理解しておくとカーリース申込や審査の流れの際に役立ちます。
2.1. 信用情報とは何か?
信用情報とは、クレジットカードやカーローンなどの契約履歴、返済の状態、金融事故の有無などが記録されたデータを指します。これらのデータは信用情報機関と呼ばれる組織が管理し、銀行やカーリース会社、信販会社などが審査の際に照会します。
つまり、カードの支払い遅延や返済不能が続くと、そのデータが金融事故として登録されるのです。ここには、スマートフォン端末の分割払い情報なども含まれる場合があります。こうした情報が良好なほど、審査では有利になります。
逆に、延滞や強制解約などの履歴があると、返済能力や支払い意欲に疑問を持たれて審査落ちにつながる恐れがあります。金融機関は返済リスクを抑えたいので、過去の支払状況を厳しくチェックするのです。
2.2. ブラックリストの誤解を解く
多くの人が「ブラックリスト」と呼んでいますが、実際にはそのようなリストが存在するわけではありません。これは単に信用情報機関のデータに“金融事故”の記録が残っている状態を指す通称です。
長期延滞、代位弁済、債務整理(任意整理や自己破産など)があった場合、一定期間その情報が残ると言われています。記録が残ると、信用情報の評価が下がり、新規のローンやクレジット契約が組みにくくなってしまうのです。
しかし、一度登録されたら永久に履歴が消えないわけではありません。情報が開示されているわけではないので、一概には言えませんが、巷では5~7年ほどで記録が削除されると言われているため、その間に他の信用取引で良い実績を積む努力をすれば、少しずつ回復が見込めるでしょう。
2.3. 信用情報の確認方法
自分がブラック状態かどうかを知りたい場合、信用情報機関に開示請求をすることで現在の記録を確認できます。日本には主にCIC(シー・アイ・シー)、JICC(日本信用情報機構)、KSC(全国銀行個人信用情報センター)の3つがあり、インターネットや郵送、窓口で手続きが可能で、自分の借入や遅延履歴、完済情報などを一覧できます。カーリース審査の前に、まずこれらをチェックしておくことで、現状を正確に把握できるでしょう。
なお、信用情報を定期的に確認することは不正利用の防止にもつながります。「知らないうちにローン契約があった」などのトラブルを防ぐためにも、一度は確認しておくことがおすすめです。
3. カーリース審査の仕組み
ここでは、カーリース審査が具体的にどのように進むのか、提出した情報をもとにどの部分が重視されるのかを見ていきます。カーローン比較で語られるように、カーリースは比較的審査ハードルが低いとされています。その理由を理解しながら、審査通過のポイントを把握しましょう。
カーリース審査では、単純に年収だけでなく、過去の信用履歴や現在の雇用状況など、いろいろな角度から返済能力を総合判断します。
3.1. 審査の基本要素:信用情報と属性
カーリースの審査においてチェックされる主な要素は、大きく「信用情報」と「属性情報」の2つです。信用情報は先ほど説明したとおり過去の借入状況や金融事故の有無を指し、属性情報は年収、職業、勤続年数など、申込者の生活状況や支払い能力に関する数値を指します。
信用情報に問題があると、どれほど属性が良好でも審査に悪影響を与えやすいのは事実です。一方で、若干のマイナス情報があっても、現在の収入や勤務形態が安定していれば通過の希望は十分にあります。
さらにリース会社によっては、申込者の支払い状況をトータルで判断し、柔軟な審査基準を用いていることもあります。特に自社審査リースを行う会社では、画一的な信用情報だけでなく申込者の現在の状況に着目する場合もあるのです。
3.2. カーリースがカーローンより通りやすいと言われる理由
残価設定リースというシステムによって、車両価格の一部を支払わなくてよい(リース料金の対象から外す)という形が取られます。これにより契約者が最終的に負担する総額が小さくなるため、審査通過のハードルを低くすることができます。
次に、「総量規制」の対象でないことも背景の一つです。簡単に言うと、総量規制は貸金業法に基づき、年収の3分の1を超える借入を制限する制度ですが、カーリースはローンではなく賃貸借契約扱いとなるため、この規制外にあたります。その結果、カーローンよりも審査に余裕が生まれるケースがあるのです。
4. カーリース審査でチェックされる重要項目
次に、カーリース審査において実際にどのような項目が見られるのかを解説します。ここを把握していれば、あらかじめ対策を立てておくことが可能です。たとえば年収の設定やどんな勤務先で働いているかなど、審査に影響を与える要素は多方面にわたります。
以下の4つは特に重要視される部分です。それぞれのポイントを理解し、自分の状況を客観的に確認すると、カーリース審査の準備に大いに役立ちます。
なお、これらの項目はリース会社によって重視度が異なることもありますが、全般的に共通する審査基準と捉えて大きな問題はありません。
4.1. 年収と返済負担率
年収はもちろん重要ですが、より大事なのは返済負担率です。たとえば年収が300万円あっても、住宅ローンや他の借入金で毎月の返済がすでに高額なら、新たにカーリースを組む余裕がないと判断される可能性があります。
リース会社は「この人が毎月きちんとリース料金を支払えるか」を見ているため、現時点で無理なく月額を負担できそうかどうかがポイントになります。低金利カーリースという商品を選んでも、そもそもの支払い総額が高ければ審査が厳しくなるのは同じです。
そのため、年収と他の借入のバランスを考慮しつつ、カーリースの条件を選ぶことが求められます。
4.2. 勤務先と雇用形態
働いている会社の規模や業種、雇用形態も審査の際に考慮されます。大企業や公務員の場合、倒産リスクや収入減のリスクが小さいとみなされ、安定性の高さが評価されやすいです。
一方、個人事業主やパート・アルバイトの場合は「安定収入が得られるかどうか」を慎重に見られる傾向があります。ただし、非正規雇用でも長期間同じ職場で働いていれば、安定した収入があると判断されることもあるため、一概に不利とは言えません。
会社の勤務実績は、属性情報をリアルに反映するため、リース会社が重点的に確認するポイントです。
4.3. 勤続年数と年齢制限
勤続年数が短すぎると「すぐに仕事を辞めるのではないか」と見られやすく、契約期間中の返済リスクが高いと判断される場合があります。最低でも1年、できれば2年以上勤務していると、安定性をアピールしやすいでしょう。
また、年齢制限も重要です。一般的に20歳以上でなければ契約できず、上限年齢も設定されているケースが多く、75歳前後が目安とされることがあります。ただし、親や配偶者を連帯保証人に立てられれば、年齢要件を補える場合もあるため、相談してみる価値はあります。
若年層や高齢者の方は、各社の審査基準を事前に確認しておくと安心です。
4.4. その他の評価項目
上記以外にも、以下のような要素がチェックされることがあります。まず、居住形態です。持ち家か賃貸か、居住年数が長いか短いかなどが安定度合いを測る材料となります。
また、既存の借入件数やリボ払い残高、キャッシング枠の使用状況なども見られます。複数のローンを抱えていると支払い余力が少ないと判断されがちです。
さらに、口座の履歴や過去の取引状況によっては、追加で書類を求められる場合もあります。あらかじめ自分でチェックできるところは整理しておくとスムーズでしょう。
5. 審査通過の可能性を高めるための対策
カーリース審査のポイントを理解したあと、実際にどのように対策をすれば良いのか気になる方も多いでしょう。ここでは、審査に通る確率を上げるための具体的なステップを紹介します。すぐに実践できるものが多いので、ぜひ取り入れてみてください。
特にブラック状態でも対応してくれるカーリースを検討する場合でも、信用情報を少しでも良い状態にしておくことは非常に大切です。審査の段階で「今の収入や状況なら問題なく返済(支払い)できそうだ」と思われる準備をするのが成功のコツとなります。
5.1. 申し込む前の準備
第一に、信用情報の確認は必須といえます。CICなどの信用情報機関で自分の記録を取り寄せ、金融事故が残っているかどうかをチェックしましょう。もし情報が残っていれば、その期間中は新規契約が難しくなるケースもありますが、まずは現状を知っておくことが重要です。
次に、余分な借入やクレジットカードのキャッシング枠を整理してください。カードを複数枚持っている場合は、使っていないものを解約する、あるいはキャッシング枠を見直すだけでも、審査に良い影響を与えます。
また、最近転職したばかりの場合は、ある程度勤続年数が増えてから申込むほうが有利です。できれば1年、余裕があれば2年ほど在籍してからのほうが、安定性を示せるので審査に通りやすくなるでしょう。
5.2. 申し込み時の工夫
申込時には、月額料金を抑える工夫が有効です。高級車よりもコンパクトカーや軽自動車を選ぶ、オプションを最低限にするなどして、毎月のリース料を下げると審査突破の可能性は上がります。
もし可能であれば頭金を用意するのもよい方法です。カーリースでは通常、頭金不要と宣伝されることが多いですが、あえて頭金を入れることでリース会社のリスクが減り、審査にプラスに働くケースがあります。
さらに、どうしても自分だけでは不安がある場合は連帯保証人を立てることも検討しましょう。家族など返済能力のある保証人がつくと、リース会社も安心感を持ちやすくなります。ただし、連帯保証人には大きな責任が伴うため、しっかりと説明し、同意を得るプロセスを踏んでください。
5.3. リース会社の選び方
カーリース会社は数多く存在しますが、審査の傾向は一様ではありません。多くの会社は信販会社を通して審査を行い、信用情報に厳格なチェックをかけます。そのため、過去に大きな金融事故がある場合は通りにくいかもしれません。
ただし、自社審査リースを導入している会社の場合、申込者の現在の状況を重視し、過去の信用情報だけで一律に判断しない柔軟な審査を行うことがあります。商品数が少ない、料金が若干割高といったデメリットはありますが、返済能力が見込めるなら検討する価値は十分にあるでしょう。
また、あちこちに複数申し込みを行うと多重申し込み状態になるリスクもあるため、慎重にリース会社を選んでから申込むことが大切です。
6. 審査に通りやすい人・通りにくい人の特徴
カーリース審査における有利・不利を分ける要因は、必ずしも一つではありません。ここでは、審査に通りやすい人と通りにくい人の一般的な特徴をまとめます。自分自身がどちらに近いのかを客観的に見極めることで、改善すべきポイントが明確になるでしょう。
もちろん、最終的にはリース会社それぞれの審査基準によって判断が異なる場合があります。でも、大まかな方向性を知っておくと、カーリース審査のコツがつかみやすくなるはずです。
参考までに、通りやすい人の条件と、注意したほうがいい点をそれぞれ挙げてみます。
7. 独自審査基準で車に乗れるおすすめのカーリース
審査に不安がある方にもおすすめのサービスが「だれでもノレル」です。
「だれでもノレル」では独自の審査基準を採用しており、過去の金融情報から審査に不安がある方でも利用できるプランがあります。
独自審査で提供されるサービスで新車に乗ることも可能です!
7.1. だれでもノレルの「誰でも乗れる」理由
だれでもノレルでは独自の審査基準を採用しています。また、審査結果を「通過/否認」の判定ではなく、ノレル独自基準で算出されるスコアで多くのお客様にご利用いただける仕組みとなっています。
また、スコアをアップすることでより、有利な条件でノレルのサービスに契約できる可能性があります。
※反社会勢力・免許不保持・ノレルで過去に悪質利用した者は対象外となります
7.2. 選べる3つのプラン
1.新車・中古車プラン
独自開発のAIによる残価予測と、ノレル独自基準で算出される信用スコアに応じた価格設定をかけ合わせて、月々の支払いを抑えてご利用いただけるカーリースのプランです。毎月の負担を抑えてお得にクルマを利用したい方におすすめです。
2.もらえる新車・もらえる中古車プラン
ノレル独自基準で算出される信用スコアに応じて価格設定されているカーリースのプランです。契約満了後は車を自分のものにもできます。ご自身でクルマを保有したい方におすすめです。
3.ノレルプログラム
ノレル独自の信用スコアを積み上げ、短期間で信用回復して別のノレルのサービスに移行できるマンスリーレンタカープランです。新車などのランクが高いクルマに乗りたい方におすすめです。
7.3. オンライン完結のお申込み
だれでもノレルはお問い合わせから契約までオンライン完結で進めることができます。
お問い合わせやご相談はLINEでかんたんにできます。離島などの一部地域を除く全国でご利用いただけるので自宅にいながらマイカー探しをすることができます。
まずは、スコアをチェックしてどのプランがぴったりか試してみてください!
8. 結び:審査通過の鍵は正しい知識と準備にある
ブラックリストに載っているからといって、必ずしもカーリースの利用を諦めなければならないわけではありません。信用情報に不安がある方でも、カーリース審査のポイントを正しく理解し、事前準備と申し込み時の工夫を行えば、審査に通過できる可能性があります。
特に、カーリース審査の注意点としては信用情報の確認をしっかり行うこと、収入の安定性を示せる状況をきちんと整えておくことが挙げられます。
過去に金融事故があったとしても、今後の返済能力や収入見込みを明示することでリース会社から信頼を得られる場合は少なくありません。自分の状況を客観的に見つめ、可能な範囲で最善の対策を講じてからカーリース申込を検討するとよいでしょう。
車があることで行動範囲が広がり、生活の質も向上します。正しい知識と準備をもとに、ぜひあなたに合ったカーリース会社と契約し、理想的なカーライフを実現してください。
